職務質問を振り切って警察官にけがをさせたとして、埼玉県警が容疑者の弟を誤認逮捕していたことがわかりました。
埼玉県警によりますと、本庄警察署の警察官が3年前の8月、不審な車に乗っていた無職の男(29)を職務質問したところ、男は弟の(26)の名前をかたった上、車をいきなり発進させ、警察官を20メートルほど引きずり軽傷を負わせました。
本庄警察署の警察官はその5か月後、男にかたられた名前や顔や体型が似ていることなどから、弟を公務執行妨害の疑いで逮捕しました。
弟は当初から容疑を否認していましたが、身体の特徴が男と違うことが明らかになり、逮捕されてからおよそ8時間後に釈放されました。
その後、男が真犯人であることを自供したため、本庄警察署は、男を公務執行妨害の疑いでさいたま地検・熊谷支部に書類送検しました。
本庄警察署は、誤認逮捕したことについて「身体的特徴の類似点から逮捕の容疑性はあった。誤認逮捕した男性には申し訳ないことをした。今後は適正捜査に努めていく」とコメントしています。(10日01:43)
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