通常国会、最初のヤマ場です。与党内にも疑問の声が残るおよそ2兆円の定額給付金を柱とする第二次補正予算案の本格的な審議が、衆議院の予算委員会で始まりました。 麻生総理は、定額給付金について「消費刺激効果というものも大きく、重要な施策の一つだと考えています」と、改めてその意義を強調しました。 「単年度限りの処置とはいえ、持続的経済成長というのに結びつける一つのきっかけになりうるのであって、我々としては、こういうものは有効な施策だというように考えております」(麻生首相) ただ、総理が打ち出した景気回復を前提とした2011年度の消費税引き上げについては、質問に立った与党議員からも否定的な声が出ました。 「私はこれから消費、皆で頑張っていこうと言うときに、あちらにもうオオカミが備えてますよ、控えてますよというのはどうかなと、このように思うわけでございます」(自民・小池百合子議員) 増税では選挙を戦えないという声が、党内にも根強いことを裏付けた形です。与党側は、この第二次補正予算案を、8日と9日の2日間、委員会で質疑を行い、連休明けの火曜日に与党単独でも委員会で採決し、可決する方針を固めました。 また、その財源としていわゆる「埋蔵金」を流用するための関連法案についても、同じく火曜日に委員会採決する方針で、それらを併せてその日のうちに本会議採決を行い、参議院に送る見通しです。 これに対し、もともと5日間の質疑を求めていた野党側の反発は確実で、与野党の攻防は激しさを増すことになります。(08日11:17)