ブラジルで開かれたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は、IMF=国際通貨基金などに対して、新興国の発言力を高めるなどの改革を求める共同声明を発表して閉幕しました。
今回の会議は、先進7か国に中国やインド、ブラジルなどの「新興国」も加えて開かれたもので、金融危機に対し、先進国と新興国が協調して対応していくことが確認されました。
その上で、共同声明では今回の危機について「リスクの取りすぎや、ずさんなリスク管理、先進国の不十分な金融規制・監督の結果だ」と指摘。国際金融システムの中核的な存在であるIMFと世界銀行について、新興国の発言力を高めるなどの包括的な改革を行うよう促しています。
また、先進7か国の金融当局で構成する「金融安定化フォーラム」に新興国も参加すべきだとしました。(10日08:11)