南米のパラグアイで日本人の男女ら4人が誘拐された事件は9日で一週間を迎えます。こうしたなか、日本人2人が信者となっている宗教団体「統一教会」の関係者は、日本時間の7日朝に人質全員の無事を確認したことを明らかにしました。
この事件は今月1日、パラグアイで太田洪量さんと山口佐和子さんを含む4人が武装集団に誘拐されたものです。
太田さんと山口さんが所属する「統一教会」の関係者は、JNNの取材に対し6日夕方(日本時間7日朝)、全員の無事を確認したと語りました。人質の安否が明らかになったのは4日ぶりです。
また、現地のメディアが、すでに統一教会側が身代金35万ドルを犯人側に渡したと伝えていることに対し、関係者はそれを否定、交渉は続いていると語りました。
一方、警察によると、犯人グループが使用している携帯電話の通話が、ブラジルとの国境にあるシウダ・デル・エステ市から30キロの範囲で確認されており、事件の捜査員のおよそ8割がこのエステ市に集結しています。
事件発生からまもなく一週間を迎えますが、現在も予断を許さない状況が続いています。(08日10:46)