去年1年間に海外に輸出された日本車の数が、21年ぶりに過去最高を更新しました。
日本自動車工業会が発表した2006年の輸出実績によりますと、乗用車の輸出は前の年より21.4%多い529万5497台と、500万の大台を初めて超えて、21年ぶりに過去最高を更新しました。
ガソリン価格の高騰を受けて、アメリカなどを中心に燃費の良い日本車の人気が高まっているためで、貿易摩擦が国際問題となった1980年代の実績を上回る水準です。
一方、同時に発表した2006年の生産実績によりますと、乗用車にトラック、バスを合わせた四輪車全体の生産台数は、前の年より6.3%多い1148万4233台でした。この結果、国内で生産された四輪車の過半数が輸出された計算になり、19年ぶりに50%を超えました。
海外で日本車に対する需要が拡大しているのに比べて、国内での不振ぶりが際立つ結果になっています。(30日18:25)