アメリカの大統領選は、民主党の予備選挙を控えた南部サウスカロライナ州で討論会が行われ、クリントン、オバマの両候補の間で、また非難合戦に火がつきました。
「ちょっと待ってください、ヒラリーさん。もう2分もしゃべったでしょう」(民主党オバマ候補)
討論会開始早々から対決モード全開の2人。特にイラク戦争をめぐっては、クリントン前大統領まで巻き込んだ非難合戦となりました。
「クリントン候補や前大統領は私が戦争に初めから反対していたというのは『おとぎ話だ』と批判しましたが、それは間違っています」(オバマ候補)
「確かにあなたは2002年に戦争反対の素晴らしいスピーチをしました。でもその後、上院で繰り返し戦費を承認しているじゃないですか」(民主党ヒラリー・クリントン候補)
激しいやりとりに、エドワーズ候補は蚊帳の外。
「この討論会には候補者が3人出ていることをお忘れなく」(民主党エドワーズ候補)
26日に迫ったサウスカロライナ州予備選挙の勝敗は、スーパーチューズデーに大きく影響するとあって、双方にとっては絶対に負けられない戦いです。
「発言をした後に『ごめんなさい、間違ってました』というのはなしですよ」(オバマ候補)
「あなたは過去の決断の責任をとろうとしないので、討論が非常に難しい」(ヒラリー・クリントン候補)
非難合戦が有権者から反感を買うリスクを背負いながら、クリントン、オバマ候補は綱渡りの戦いを強いられています。(22日18:10)