右翼団体の街宣活動によって、精神状態を不安定にさせたなどとして、鹿児島県警は傷害容疑による摘発に踏み切って、3日までに9人を逮捕しました。
傷害と暴行の疑いで逮捕されたのは、鹿児島市の大山英彦容疑者(41)ら、自称・右翼団体のメンバー8人と、採石業の吉本潔容疑者(57)の合わせて9人です。
警察の調べによりますと9人は、去年、鹿児島県内の会社の前などで街宣車で数十回にわたって誹謗中傷を繰り返した疑いのほか、この会社の役員の女性に、頭痛や不眠など、精神的に不安定な状態となる全治およそ3ヶ月の傷害を負わせた疑いです。
調べに対し、全員が容疑を否認しているということです。警察では、吉本容疑者が同業の採石業者に対する街宣活動を依頼したものとみて調べています。右翼団体の街宣活動に、傷害や暴行容疑が適用されたのは異例のことです。(03日09:47)