麻生総理大臣は、スイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会、通称・ダボス会議で講演し、世界金融危機や地球環境問題に対し、日本が積極的に取り組む姿勢を表明しました。 麻生総理は、日本の技術力の高さなど、持論である「日本の底力」をアピールし、直面する世界経済や環境の問題について、日本が積極的にリーダーシップをとっていくという強い決意を示しました。 「各国はそれぞれの状況に応じて内需を拡大し、自律的な成長を達成する必要があります。私は、世界第2位の日本経済が活力を取り戻すことが、何よりも日本の責務と考えております」(麻生首相) 麻生総理はこのように述べた上で、アジア地域へ1兆5000億円以上の政府開発援助を実施するほか、環境問題を巡り、温室効果ガス排出削減の中期目標を、今年6月までに発表することを明らかにしました。 国会の施政方針演説では終始守りに入った印象の麻生総理でしたが、今回は冒頭、ジョークから入るなどリラックスした雰囲気で講演を始めました。しかし、リラックスしすぎたのか、数か所、漢字を読み違え、100点満点の出来とはいきませんでした。 得意の外交で持論を展開し、リフレッシュした麻生総理ですが、帰国後、2日からはまた長く厳しい国会運営が待ち構えています。(01日03:06)