世界的な金融混乱の影響が中小企業にも及ぶ中、中川金融担当大臣が主要な銀行のトップクラスと会談し、貸し渋りをしないよう要請しました。
「世界は緊迫している状況でございます。きょうお集まりの皆様方の果たす役割は非常に大きいと思っております」(中川昭一 金融担当相)
会議には、みずほなどのメガバンクに加えて、信託銀行、地方銀行などの主要な銀行のトップクラスおよそ20人が参加しました。
この中で中川大臣は、「厳しい状況の中、中小企業の頼みの綱は融資だ」と述べ、銀行側に安定的な融資の継続を要請したのに対して、銀行業界を代表してみずほ銀行の杉山頭取も「中小企業と積極的に向き合っていく」と応じました。
ただ、杉山頭取が「銀行の経営管理も非常に難しい」と述べるなど、銀行側には不良債権になりかねない融資は避けたいとの慎重姿勢もあり、この会議が実際に貸し渋り防止につながるかは未知数と言えます。(15日21:02)