日本の新幹線車両が初めて中国大陸向けに輸出され、来週から中国国内の在来線で営業運転が始まります。国外のメディアには非公開になっている試験運転の様子を上海でとらえました。
日本から輸出された車両は、東北新幹線の「はやて」タイプで、中国の在来線と線路の幅が同じなため、そのまま使用します。
来週から、上海と南京、上海と杭州、そして北京と青島の間で、最高時速160キロで営業運転を始め、4月からは200キロにスピードアップします。
中国では、航空路線に比べ鉄道網の整備が遅れていて、高速化によって輸送力をアップする計画です。日本は、ヨーロッパやカナダの企業と受注合戦を繰り広げてきましたが、2004年の入札で、各国が均等に車両を受注しました。
中国側は今後、各国から納入された車両の運行状況を見定め、北京-上海間に計画中の最高時速300キロの新しい路線に、どこの国の技術やノウハウを採用するか判断するものとみられます。(23日07:43)