「俺は犬死にはしない」、菅総理はこんな決意を語ったとされています。菅総理は、自らの退陣時期にも密接に絡んだ、震災対応のための新たな補正予算案を編成するよう指示しました。
１４日の夜、総理官邸に輿石参議院議員会長、岡田幹事長、枝野官房長官が終結。菅総理との緊急会合が開かれました。
出席者によりますと、「決して表に出ることのない話」だったといいますが、菅総理の退陣時期を巡って、意見が分かれた模様です。
「オレは“犬死に”はしない」（菅首相）
これは最近、菅総理が周辺に語ったとされる言葉です。与野党からの退陣要求にもめげず、菅総理は１４日、第二次補正予算案を編成するよう指示をしました。規模は大きくせず、来月初めの国会提出を目指すといいます。
「できれば７月中にも、１．５次補正とでも呼べるような、現在の１次補正に盛り込みきれなかったので急ぐものを盛り込んでいく」（菅首相）
いわゆる「二重ローン問題」対策など、大震災からの復旧対応がメインとなるこの補正予算案。財源には、新たに国債を発行するのではなく、昨年度から繰り越したおよそ１．５兆円などを充てることを検討しています。
周辺によりますと、菅総理はこの補正予算案と赤字国債発行のための特例公債法案の成立に強い意欲を示しているといいます。このため、民主党執行部は、国会の会期を１００日程度延ばす大幅延期を野党側に打診しました。その間、菅総理は続投しますが、野党側は「政権の延命につながる」と猛反発。
「自分のクビが危なくなってきたら、（第２次補正予算案を）指示することは延命のためと思わざるを得ません」（自民党・石原伸晃幹事長）
自民党は、震災対応の必要性は認めつつ、会期延長の打診を拒否しました。代わりに、来週２２日の会期末で国会をいったん閉じたあと、民主党の代表選をなるべく早く行ってもらい、新しい総理の下で予算案を審議したいと主張しています。（14日23:19）
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