8日夜、佐賀県多久市で開かれた住民説明会。九州電力・玄海原発の安全性をめぐり、佐賀県が主催したものです。
「命を預けているのだから確実に守ってほしい。守らなければ、いくら緊急安全対策としても、後からつけた“餅”」(参加した住民)
玄海原発の安全性を認める発言にヤジも・・・。壇上に並ぶのは原子力安全・保安院の担当者ら。九電関係者の姿はありません。ですが、会場からは九電の「やらせメール」問題についての批判も飛び出しました。
「“やらせメール”はないと鹿児島県議会で九電は明言した。しかし実際はあった。このような体質の会社に国を危険にさらす可能性のある原発を管理してもらうことはできないのでは」(参加した住民)
大きな影を落とす「やらせメール」の問題。九州電力の真部利応社長は8日、いきさつの説明のため、経済産業省を訪れ、松下副大臣と面会しました。
「私どもの行為を深く反省しております」(九州電力 真部利応社長)
これに対し、経産省の松下副大臣は・・・
「大変腹立たしく、遺憾、残念を通り越して非常に憤っております。組織ぐるみでされたのではないかという疑いも私個人としては感じた」(松下忠洋経産副大臣)
「やらせメール」は組織ぐるみだったのでしょうか。8日に急きょ帰国した九電の松尾新吾会長は「やらせメール」について、組織的な指示だったと認めました。
「役員としては副社長だけかな」
Q.それより上の指示は?
「ないですね。それは私が確認しました」(九州電力 松尾新吾会長)
原子力部門のトップだった当時の副社長が当時の原子力発電本部長に「協力してやってくれ」と口頭で伝え、本部長から指示を受けた課長級の社員が子会社や本社の一部にメールで依頼したということです。
真部社長の進退については・・・
「辞めさせるのは簡単だけど、その後のことが無責任になるのが心配」(九州電力 松尾新吾会長)
(08日23:35)
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