９月６日、静岡県沖上空を飛行していた全日空機が急降下したトラブルで、機体は一時、背面飛行に近い状態になっていたことがわかりました。
このトラブルは９月６日午後１１時前、静岡県沖上空を飛行中の那覇発羽田行きの全日空機で、機長が席を離れている間に副操縦士がスイッチ操作を誤り、機体がおよそ１９００メートル急降下し、乗務員２人がけが、乗客６人が体調不良を訴えているものです。
運輸安全委員会によりますと、フライトレコーダーの解析などから、機体は一時、最大で１３１．７度左に傾き、背面飛行に近い状態になっていたことがわかりました。また、機首は最大３５度下を向き、降下中、乗客には通常のおよそ２倍の重力がかかっていたということです。
「（社内調査で）飛行姿勢が大きく通常と異なる形となり、高度も大きく逸脱したというところで、一程度の推測はしておりましたが・・・」（全日空の会見）
全日空は、「ある程度の傾きがあったことは把握していたが、運輸安全委員会が調査中のことで発表には至らなかった」としています。
運輸安全委員会では、夜間の飛行だったため、乗客の多くは機体の異常に気づかなかった可能性もあると指摘しています。（29日01:35）
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