沖縄返還協定に関する機密情報を違法に入手したとされるいわゆる西山事件で、有罪が確定した元毎日新聞の記者が、違法な起訴で名誉を傷つけられたとして国に賠償などを求めた訴訟で、最高裁は元記者側の上告を退ける決定をしました。
元毎日新聞記者、西山太吉さん(76)は、外務省の女性事務官から沖縄返還協定に関する当時の日米政府間の「返還費用は日本側が負担する」という、密約を示す公電のコピーを違法に入手したとして、国家公務員法違反の罪に問われ、78年に最高裁で有罪判決が確定しました。
西山さんは起訴は違法として国に損害賠償と謝罪を求めていましたが、一審、二審ともに西山さんの訴えを退け、西山さん側が上告していました。最高裁は2日までに上告を退ける決定を行い、西山さんの敗訴が確定しました。(03日03:22)
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