単に「血圧が少し高いだけ」と放っておいてはいませんか?腎臓病が原因で起こる高血圧が若者を中心に急増しているのを受け、7日、腎臓病をテーマにしたセミナーが開かれました。
3700万人といわれる高血圧の患者のおよそ8割は「本態性高血圧」と呼ばれる高血圧ですが、それ以外で最も多いのが、腎臓病が原因となる高血圧、「腎性高血圧」です。
降圧薬を飲んでも血圧が十分に下がらないことや、右腕と左腕で血圧に大きな差があるなどといった症状があれば要注意です。
自覚症状に乏しいため、見過ごしてしまうことも少なくなく、放置しておくと腎不全から透析に至るという危険性もあります。しかも、こうした「腎性高血圧」は若者の間で急増しているというのです。
「高齢者だけでなく、若者にも増えている。ひそかに進行して腎機能が悪化、腎不全になってしまう」(順天堂大学腎・高血圧内科富野康日己教授)
単に少し血圧が高いだけだと軽くみず、尿検査や血液検査など、きちんと検査することが何よりも大切だといえそうです。(08日03:28)