東京電力は、事故を起こした福島第一原発の原子炉圧力容器内にある水素の濃度を下げるため、圧力容器に、直接、窒素を注入する工事を始めると発表しました。
福島第一原発では、爆発の原因となる水素の濃度を下げるため、圧力容器の外側にある格納容器への窒素の注入が、7月以降、すべての号機で続けられています。
しかし、10月末に2号機で格納容器内部の気体を調べる装置を稼働させたところ、最大2.9%と、事前の予測よりも高い濃度の水素が確認されたため、東京電力は、内側の圧力容器でも水素の濃度が高い場所がある可能性があると判断し、窒素を注入することにしたものです。
東京電力では、圧力容器内の水素の濃度は爆発が起きるほどではないと説明する一方で、事故から8か月以上経った今になって、この作業を始める理由については、「少しでもリスクを下げるため」としています。(25日01:47)
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